〜果物・野菜の“食べ方”で健康効果は大きく変わる〜
「健康のためにフルーツジュースや野菜ジュースを飲んでいます」
そう思っているあなたに、ぜひ知ってほしいことがあります。
果物や野菜は間違いなく体に良い食べ物。でも“ジュースにした瞬間”その健康効果が逆転してしまうこともあるんです。
看護師の視点から、果物・野菜とフルーツジュース・野菜ジュースの違いをやさしく解説します。
糖尿病リスクとの意外な関係も、最新の研究結果を交えながらご紹介します。
果物・野菜はどうして体にいいの?
果物や野菜には、私たちの体にとって嬉しい栄養素がたくさん含まれています。
たとえば…
✓ビタミンCや抗酸化物質(ポリフェノール)で肌や免疫力をサポート
✓カリウムが塩分の排出を助け、むくみ・高血圧対策に
✓食物繊維が腸内環境を整え、便秘改善や血糖値の急上昇を抑えてくれる
✓よく噛むことで満腹感が得られ、食べすぎ防止にも◎
自然のままの果物・野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維などが“絶妙なバランス”で含まれています。
だからこそ、体にやさしく働くんですね。
フルーツジュース・野菜ジュースが体に悪い理由
一見、果物・野菜からできているように思えるジュース。でも、じつはこんな落とし穴があります。
✓ジュースにすることで、大切な食物繊維が取り除かれてしまう
✓飲みやすさゆえに、果糖の摂りすぎにつながりやすい
✓食物繊維がないと、血糖値が急上昇 → インスリンが大量に分泌され、糖尿病リスクが増加
✓市販のジュースには、砂糖や香料、保存料が加えられていることも…
つまり、ジュースは“果糖だけを効率よく摂る”飲み物になってしまうんです。
それは、果物・野菜の「いいところ」ではなく「糖質だけ」を抜き出したような状態。
果物・野菜と糖尿病リスクの関係|研究からわかった意外な事実
実は近年の研究で、こんなことが明らかになっています。
✅ 果物・野菜をよく食べている人ほど、糖尿病のリスクが低い
食物繊維が血糖値の急上昇を防ぎ、腸内環境の改善も糖代謝にプラス
ビタミンや抗酸化成分が、細胞の炎症や酸化を抑える効果も期待
✅ 特に「ブルーベリー」「ブドウ」をよく食べる人は、糖尿病リスクが有意に低い
ブルーベリーにはアントシアニン(ポリフェノールの一種)が豊富
ブドウにも抗酸化力が高いポリフェノールや食物繊維が豊富
一方で、フルーツジュース・野菜ジュースを多く飲む人は、糖尿病のリスクが上がるという研究結果も。
食物繊維が失われたジュースは、果糖だけを血中に流し込む形になってしまうからです。
果物・野菜を取り入れる3つのポイント
✅そのまま食べるが基本!
よく噛むことで満腹感UP&血糖値も安定。加工品ではなくスーパーなどで売ってる、そのままの状態 の物を買うようにしましょう。
✅飲み物で摂りたいなら、スムージーがおすすめ
皮や繊維もそのまま摂れるミキサータイプが◎
✅ジュースは“おやつ”と考えよう
毎朝の習慣ではなく、たまの楽しみに。
✅買い物が大変な時は宅配で新鮮な野菜・果物を
仕事や育児などでなかなか買い物に行くのが難しい方や、重い荷物を運ぶのが面倒な方は宅配サービスもおすすめ!新鮮な産地直送の野菜が多く、手軽に美味しい野菜・果物を食べれます。
大切なのは、「野菜・果物そのものの形で食べる」こと。
自然の恵みを、自然のまま体に取り入れてあげるのが一番です。
看護師からのひとこと
ジュースはたしかに手軽。
でも、その手軽さが、あなたの体に静かに負担をかけていることもあります。
看護師として多くの患者さんと関わる中で感じたのは、
「健康は日々の小さな選択の積み重ね」ということ。
“果物・野菜を取り入れる”
というシンプルな選択が、きっとあなたの体を守ってくれます。
まとめ
野菜・果物は体に良いけれど、ジュースになると「健康食品」ではなく「糖質飲料」になる。
野菜・果物には、糖の吸収を抑える食物繊維が含まれている。
ブルーベリーやブドウなどは、糖尿病予防に効果的とされている。
健康のためには、「自然のままの野菜・果物をよく噛んで食べる」ことがいちばん!
自分の生活スタイルに合わせて、少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます(^^)
🔗今回参考にした本↓
コメント